視能訓練士生涯教育制度 基礎プログラムⅠ

視能訓練士生涯教育制度 基礎プログラムⅠ

2016年9月17日~19日 3日間で13講義受講しました。鳥居

<入力系  屈折、視力>

眼鏡合わせの際に必要な情報として使用目的の把握(使用状況、使用目的)

手持ち眼鏡の検査(現眼鏡での満足度の確認)

現眼鏡の確認の際、大事な事は患者さんの満足度であり度数が合ってない場合でも無理に合わさなくても良い。過矯正、低矯正であってもそのまま使用して頂くことが多い。

遠近両用眼鏡で見えにくさの訴えがあった場合、考えられる原因としてフレームの大きさ、レンズ設計(累進帯)、フィッテングがある。

近くが見えにくい訴えではフレームが小さめの場合に多い。累進帯が長いと下方に度数が入っていないことが多い。

フッティングも重要になってくるのでフレーム、フッティングをしっかり見て頂ける連絡の取り合える眼鏡店を見つけておくことが必要であるとお話されていました。

<統合系   両眼視>

定性検査でまず大事なのは最初に見た印象。待合での様子や自然な頭位をよく観察すること。結果と印象、自然頭位が合っているか?を必ず確認する。

チトマスステレオテストにて240秒得られた場合何を考えるか?

視力0.6の場合→入力系

1.5の場合→統合系

と視力検査をしっかり行ってから頭の中で入力・統合・出力を考えながら検査を行う。

<出力系  眼位・眼球運動>

正常眼球運動の動きをしっかり頭にいれておく。

生活上、上を向く事が少なく加齢に伴い動きが悪くなるので加齢による上転障害も起こることもある。左右差の確認も行う。

眼球運動を見る際、両眼→片眼→両眼と繰替えし検査を行う。動きがあやしければカバーを使い眼位チェック。複視分かりにくければレッドフィルターをいれて確認すると良い。

複視にも見え方が様々あり距離感がおかしい、浮いてるように見えるとおっしゃる方もいるそう。問診時に細かく確認することが大事。

<市町村での高齢者に対するケア施策(地域包括ケアシステム)>

介護予防教室やポスターなど、体力をつける・歯や口の健康を守るなど書かれていることが多い。眼に関する情報や呼びかけが少ない。

一人暮らしの高齢者のお宅で台所のお皿が汚い、片づけがうまくできない、回覧板の内容を読んでも忘れてしまう、などが続いていると認知症として判断されてしまう事が多い。しかし実際には認知症ではなくお皿の汚れや回覧板の文字が読めていなかったとゆう例がいくつもあると発表されていた。<見えない>とご本人から訴えがないと判断がしにくくなっており眼科受信が遅れているのが現状。医療ソーシャルワーカーの方の講義だったが介護・ヘルパーの方などにもっと眼に関する情報を知ってもらうべきだ。とお話されていた。

<視能訓練士の心理的・社会的側面>

ご自身のお話を全て話して頂けることが少なく本当に必要な情報が聞けない事もある。

患者さんのお話を聞く際は眼も心も耳も使い全身をアンテナにしておく。

常に患者さんを優先に考え相手の立場に立って物事を考える。自分の親族だと思い接するよう心がける。

素直さ、謙虚さ、思いやりを持ちながら仕事をすすめることが大切。

今回の講義では基礎的な事が中心の講義だったか、基礎の大事さを改めて認識しました。

検査疾患に対する十分な知識を持ち正確な検査を行うことが大事だと思います。

みなさんに信頼され安心して任せられる視能訓練士になるために日々勉強していきたいと思います。